オムディアQD-MiniLEDテレビの出荷台数が2025年までにOLEDテレビを上回る

2024年6月21日

市場調査会社Omdiaの最新「Mini-LEDバックライト市場トラッカー」によると、QD-mini-LEDバックライト・ユニットを搭載したLCD TVディスプレイは2024年に580万台に達すると予測され、Samsung DisplayとLG DisplayはOLED TVディスプレイ(WOLEDとQD-OLED TVの両バリエーションを含む)を680万台生産する。しかし、2025年にはQDミニLEDバックライトTVが800万台に急増し、初めてOLED TVを上回ると予想される。

サムスン、LG電子、ソニー、TCL、ハイセンスといった業界大手はいずれも、2024年と2025年のQD小型LEDバックライト・テレビ・ディスプレイ出荷台数の2桁成長を目標としている。

量子ドットMiniLEDテレビは、2025年に有機ELテレビを上回るペースで出荷される。出典オムディア

2022年以降、ミニLEDバックライトと量子ドット材料を使用したLCDテレビ・ディスプレイ市場は爆発的な成長を遂げている。この急成長の背景には、効果的なサプライチェーン・マネジメントによる継続的なコスト削減と量子ドット材料の進歩がある。OLEDテレビは優れたコントラスト比と高速応答で知られているが、ミニLEDバックライトと量子ドット搭載LCDテレビ・ディスプレイの総合力がOLEDの覇権に挑戦している。

ミニLEDバックライトは調光機能とHDR機能を強化し、量子ドットは色域性能を向上させる。この組み合わせは優れた画質を提供するため、消費者だけでなく、主要なLCDテレビOEMやパネルメーカーにとっても、製品仕様を向上させるためにこれらの技術を採用することは魅力的な選択肢となる。

Omdiaのディスプレイ技術調査・分析担当シニア・ディレクターであるデビッド・シェー氏によると

"...ミニLEDバックライトは現在、成熟したサプライチェーン、LCD TVディスプレイの大型化、費用効果の高い500〜2000の調光ゾーン、85インチ以上の超大型サイズの生産、LCD TV用オープンセルの十分な生産能力など、いくつかの面で競争力がある。したがって、今後、ミニLEDバックライトLCD TVとOLED TVの間で激しい競争が繰り広げられるだろう。"ハイエンドTVセグメントの拡大と大型化のトレンドに沿ったものとなるだろう。

ジョエル・ブレア

ジョエル・ブレアはモントリオールとメキシコシティ在住のクリエイター兼プロデューサー。Detraformの創設者兼クリエイティブ・ディレクター。

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